いつだってボンベイ

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スタンド・バイ・ミー

1986年の8月8日アメリカで公開された映画です。30年前の今日に公開されたんですねえ。感慨深い。

 

原作はモダン・ホラーの大家スティーヴン・キングの非ホラー短編集。原題は『恐怖の四季』の中に収められた秋の物語THE BODY(「死体(英語版)」)である。【Wikipedia】より

 

作品の概要

1950年代末のオレゴン州の小さな町キャッスルロックに住む、それぞれ心に傷を持った4人の少年たちが好奇心から、線路づたいに“死体探し”の旅に出るという、ひと夏の冒険を描いている。

アカデミー脚色賞、ゴールデングローブ賞作品賞、監督賞にノミネート。また、ベン・E・キングが歌う同名の主題歌はリバイバルヒットした。

タイトルのStand by Meとは、「自分のそばにいて」という意味と「自分の支えでいて」という意味である。歌の歌詞の意味は後者になるので、映画のストーリーを考慮すれば「今の自分があるのは、子供時代の仲間が心の支えになっていたからこそであり、これからもそれは変わらない。」という趣旨になると思われる。

兄弟間の葛藤において生じるカインコンプレックスについても描かれた。【Wikipedia】より

 

この作品を見ると、いつも人と人との出会いとわかれについて考えてしまいます。

 

暇に任せて、グダグダとつるむ悪ガキ4人。

ちょっとした好奇心と功名心から、死体探しの旅に出かけます。

 

主人公とクリスは彼らが心の奥にしまいこみ、持て余している心の傷をお互いに見せ合います。

 

そんな主人公のよき理解者であるクリスとは、その後親交が途絶えるようです。(当然他の2人とも)

 

時とともに友達も変わり、レストランの客のように入れ替わっていった。

 

 

そして、月日が流れ、クリスが事件に巻き込まれた記事を読み、亡くなったことを知る。

実際クリス役のリヴァー・フェニックスも亡くなっています。

 

少年時代の回想の最後。

主人公は彼の後ろ姿を見送ります。

その後ろ姿がなんとも言えない。

 

主人公と別れる間際、彼は自分の町を見つめながら、こんな会話を主人公と交わします。 

 

クリス「いつか、この町を出られると思うか?」

主人公「君ならなんだってやれるよ」

クリス「そうさ、決まってら」

 

そのときのクリスの横顔は、息をのむほど真剣です。周りに認められずにいる今の自分と決別するかのように、町をまっすぐに見つめています。

 

私はあの12歳の時にもった友人に勝る友人を、その後、2度ともったことがない。

誰でもそうなのではないだろうか。

 

暑い夏の夕暮れに見ると、切なさが倍増します。

まだ見たことのない方は是非!