いつだってボンベイ

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ジブリ大博覧会

行ってきました。

 

展示内容

  1. 『レッドタートル ある島の物語』にまつわる部屋
  2. ポスター
  3. 新聞広告
  4. 宣伝資料
  5. 企画書
  6. 鈴木敏夫氏の部屋再現
  7. 販促グッズ
  8. スタジオジブリの掲示板
  9. ネコバス
  10. 空飛ぶ機械たち

 

かなりこの博覧会を見くびっていました。

かなりのボリュームです。

 

特に見応えがあったのは、

 

4 宣伝資料


5 企画書

 

8 スタジオジブリの掲示板

 

この三つです。

 

キャッチコピーはちゃんと見なきゃ

宣伝資料を見た時に、こんな感想をみなさんもつと思います。

 

ちなみに、鈴木敏夫氏の名前で出されているこちらの本

 

ジブリの仲間たち (新潮新書)

ジブリの仲間たち (新潮新書)

 

 

を読んでからの方が、より面白く観覧できます。

 

 宣伝資料の展示は、スケジュール表や、全国のキャンペーン周りの手描き地図などもあります。

 しかし、目玉は、作品のキャッチコピーを決めるまでの鈴木敏夫氏と糸井重里氏のFAXでの熱いやりとりでしょう。

特に見応えがあるのは、「もののけ姫」のキャッチコピーが決まるまでです。

最終的に決まったキャッチコピーは【生きろ】です。たった3文字のキャッチコピーですが、そこに込められている制作者側の思いと、コピーライターの葛藤がFAXのやりとりの中で赤裸々に語られています。

キャッチコピー一つ決めるにもここまでこだわっているのかと、「ジブリの仲間たち」を読んでいて知っていたにもかかわらず、圧倒されます。

 

企画書のお手本?

企画書の展示は監督の直筆で、作品の概要、設定、テーマなどが殴り書きされています。

 それほどの分量はないのですが、ものすごいプレゼン力だと感じました。(その道のプロが見たら、鼻で笑うかもしれませんが。。。)

 

プレゼンのテクニックについては、様々な本でそれこそ星の数ほど述べられてきています。

しかし、監督の企画書を見るととにかく、熱い。作品に対する一途な思いが伝わってくる文章で、なんだか無条件で企画を通したくなってしまう力をもっているように思えました。

 それは、決してテクニックなどではなく、ただただ、自分の思いをぶつけたものに過ぎないのかもしれません。しかし、結局のところ、人間というのは、論理的な話よりも情に訴えかける話に心を動かされるのかな。そんなことをかんがえさせられました。

 

さらに、ここでも驚いたのは、「もののけ姫」の企画書です。

なんと、最後のサンとアシタカのセリフは企画書の段階で決まっているのです。(ただし、アシタカのセリフは映画の中のものと異なる。制作過程で監督の考えが変化していったのでしょうか。。。)

色んな意味で凄い作品だなあと思いました。

 

ジブリという職場が日常なんだ。。。

最後に、ジブリの掲示板の展示についてです。

これは、必見です。

その日支給される弁当や、忘年会のお知らせ。

はたまたバーベキューのお知らせまで。

制作者側の生活感が漂う展示です。

 

決してジブリの制作者は我々とは違う非日常を生きているのではなく、日々の昼飯や、たまにあるイベントに心を踊らせる、そんな人たちなんだと気付かされます。当たり前のことですが、ジブリ信者の方ほど、妙に感慨深い気分になるのではないでしょうか。

 

 

この大博覧会も最新作「レッドタートル」のプロモーションの意味合いが強いと思います。まんまとその作戦に踊らされましょう。やっぱりジブリの作品を私はまだまだ見たいのです。

 

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